【初心者必見】ソロキャンプで焚き火を始める前に知っておくべきこと
・キャンプで焚き火したいけど注意することを教えてほしい!
今回はこんなお悩みにお答えしていきます。
何度目かの「キャンプブーム」がやってきていて、これから新しくキャンプを始めるという方も多いと思います。
そこで問題になってるのが「一定数のルールやマナーを知らない・守らない人たちの存在」
どの界隈にも当てはまることで、こういった人たちが増えると「これだから○○は」と冷たい目で見られ、ルールも厳しくなり、肩身の狭い思いをしてしまいます。
キャンプでの焚き火でいうと”直火禁止のところで直火による焚き火を行う”や”後片付けをせずに帰ってしまう”などがよくネットでも取り上げられていますね。
ぼくも地元のキャンプ場だけじゃなく、日本一周中にお世話になったキャンプ場でも何度か見かけたことあります。
そこで今回は気持ちよくキャンプをしてもらうためにも「焚き火を始める前に知っておくべきこと」について紹介していきます。
- 2019.05~2020.12 日本一周約20,000km完走
- バイクで行くソロキャンプ・ツーリングが好き
- 整備は「調べて挑戦してみる」スタイル
日本一周の経験をもとにバイクで行くソロキャンプやバイク旅、整備について発信しています。
もはや論外な悪質行為の”焚き逃げ”
「焚き逃げ」とは、直火・焚き火台での焚き火関係なく焚き火後の後片付けをせず現場にゴミや炭、灰、焚き火台などを放置して帰ってしまうというもの。
キャンプブームもあってキャンプを始める人も増えているようですが、同時に”マナーやルールーを知らない・守らない”人たちの自分勝手の行動が問題視されています。
焚き火した時の火の消し方や後片付けの方法については後述しますが、焚き火をするときは事前にそれらの方法はしっかり目を通しておきましょう。
焚き逃げが原因で直火禁止に踏み切ったキャンプ場もあるくらい、悪質な行為なので絶対にやめましょう。
キャンプ場によって「許可されてる焚き火」が異なる
これからバイクでのキャンプツーリングに関わらずキャンプで焚き火するときは「キャンプ場によってできる焚き火が違うこと」を知っておいてください。
- サイトによって”直火”をOKしている
- 焚き火台での焚き火ならOKしている
- 焚き火台使用でも「薪はNG」「木炭はOK」
- 焚き火用のスペースを設けていてそこでなら直火OK
- 直火・焚き火台に関わらず炊事場以外での火器厳禁
といったように、キャンプ場によって定めているルールが異なります。
ぼくの地元でもよく「木炭などの炭の使用はOKだけど焚き火はNG」という注意事項を見かけます。
こういったことに対していろんな意見があると思いますが、キャンプ場にもいろいろ都合があるので利用するときは必ずキャンプ場側が定めるルールには従いましょう。
キャンプ場の注意事項で分からないことがあれば事前に問い合わせておきましょう。
無料・有料に関わらず「使わせてもらっている」ということを忘れないようにしたいですね。
炭は埋めても自然に長く残ってしまう
よく焚き火での”炭を埋める問題”で耳にするのが「炭は自然に返らないから埋めてはいけない」というもの。
自然に返らない言うけど実際どのくらいの間残ってしまうのか
と疑問に思う方も多いだろうと調べてみました!
日本だけでもこんな昔の遺跡から焚き火をした跡が発見されているのも驚きですが、世界では遺跡や洞窟で数百万年前のものと見られる焚き火跡やものが燃えた跡が発見されています。
他にも世界の例としては、次のようなものがあります。
- アフリカ・ケニアのチェソワンジャ遺跡の焚き火跡
- 南アフリカのスワルトクランス洞窟の火を使用した跡
- 南アフリカのワンダーワーク洞窟で発見された植物の灰
- イスラエルのベノート・ヤーコブ橋遺跡で発見された囲炉裏跡
まさかこんなスケールの違う単位で残ってるとは思いもしませんでした。
炭素は強固な構造でなかなか分解されない
炭を構成してる元素「炭素(C)」は非常に強固な構造をしていてなかなか分解されません。
どのくらい分解されにくいのかは「石炭」や「墨で書かれた手紙」などを思い浮かべてもらうとイメージしやすいと思います。
墨で書かれた○◯時代の手紙などはよくテレビや博物館などでも目にしますよね。
他にも石炭もあれは大昔の植物が地中で炭素が濃縮されてできたもので、ちなみに石炭は古生代後半(3.6億〜3.0億年前)の地層に多く含まれています。
これだけ大昔の物が残っているほどですから、焚き火ででた炭を埋めても分解されることなく長い間残ってしまうことは容易に想像できます。
焚き火を消す方法
焚き火をした後の残った火を消す方法は以下の通りです。
- 燃えきるのを待つ
- 火消しツボに入れて密閉する
- 水をかける
火が自然も燃える尽きるのを待つ
焚き火をした翌朝見てみると、燃やしていた薪が真っ白な灰になりますがこれが燃え尽きて鎮火した状態です。
火が落ち着いて小さくなったからと油断していると、火のついた灰が風に煽られてテントやタープに穴を変えることもあるので寝る前やその場を離れるときはちゃんと完全に消えたことを確認しておくようにしましょう。
早く燃え尽きさせたい場合は、大きな塊をトングや薪バサミなどでつついて割っておくといいですよ。
火消し壺など密閉容器に入れて鎮火する
バイクでのキャンプツーリングだと持っていくのは難しいですが、炭を持ち帰って後日火付け用などに再利用したいときは市販の火消し壺を利用しましょう。
火消し壺は中にまだ火のついた炭を入れて蓋をすることで、燃焼するための酸素を無くし消化するアウトドアグッズです。
炭を入れた直後の火消し壺は大変熱くなるので、冷めるまでは触らないようにしましょう。
また、ファミリーキャンプでは小さな子供が間違って触れて火傷しないように管理してください。
不完全燃焼で消火した炭は火付け用としても活用できるので、捨てるのがもったいないなと思うときは火消し壺を活用してみてはいかがでしょうか。
水をかけて鎮火する
撤収の時間が迫っているときや、突然風が強くなって焚き火していると危なくなってきたときなど”どうしてもすぐに消火したい場合”などは水をかけて消火することもできます。
燃えている炭に直接水をかけると、「焚き火台が変形」「水蒸気で灰が飛び散る」などの危険性があります。
一度に大量の炭を入れると水が沸騰して危ないので、水で消すときは、以下のことを意識してください。
- バケツに水を溜めて少しずつ炭を入れる(一度に沢山の炭を入れない)
- 厚めのアルミの上に炭を移して水をかける
また、炭は水に浸してもしばらくは熱いままなので10分どほど時間をおいてしっかり火が消えて冷めてることを確認してから片付けてください。
焚き火の片付け方については↓で解説されているので参考になりますよ。
土や砂をかけて消化は危険
2017年9月北海道で砂浜を歩いていた小学生が、砂の中に埋もれていた燃えた灰を踏んで火傷する事故が起きています。
確かに砂浜や地面に埋めたり炭の上からかけて消化するのは手軽に感じますが、上のような事故を起こす可能性があります。
記事の中にもあるように、燃えた炭を地面に埋めると時間経過とともに周りの温度が上昇していきます。
火というのはあなたが思っている以上に消えずらく残り、ちょっとしたきっかけで再燃することがあるんですね。
また炭は地面に埋めたところで分解されずずっと残り続けるので、必ずキャンプ場の灰捨て場に捨てるか持って帰って処分してください。
焚き火の後の灰や炭の片付け方法
焚き火をしたあとに出た灰や炭の片付け方法は、次のようにしましょう。
- キャンプ場に設置されてる炭捨て場へ捨てる
- まとめて家に持ち帰って捨てる
- 焚き火台は収納袋に入れて家で洗う
- 直火は”焚き火を跡を消して”綺麗にしておく
キャンプ場に設置されてる灰捨て場へ捨てる
キャンプ場によっては焚き火の後の炭や灰などを捨てる場所を設けているところもあるので、利用したキャンプ場に灰捨て場があればちゃんとそこへ捨てるようにしましょう。
まとめて家に持ち帰り捨てる
もしキャンプ場に灰捨て場がないときは自宅へ持ち帰って処分しましょう。
自治体によって処分の方法は変わると思うので各自治体の指示に従いつつ消化した後の炭や灰は捨てるようにしてください。
大体の自治体は”燃えるごみ”として処分することができると思います。
焚き火台はさっと灰を落とし家で洗う
キャンプで使用した焚き火台ですが絶対に炊事場の水道では洗わないようにしてください。
炭や灰などがついた焚き火台を炊事場の水道で洗うと排水溝が詰まることがあります。
キャンプ場によっては「焚き火台を洗うときはこちらで」という張り紙をしており、別で洗える場所を用意していることもあるので事前にチェックしておきましょう。
直火は”焚き火した跡を消して”綺麗にしておく
直火ができるキャンプ場であっても焚き火するときに使用した石などは冷やしておき、焚き火で黒くなっていると思うので黒い面を下にして戻すことを忘れずに。
「ここで焚き火をしたんだな」ということを次に使う人が見てわかるようにして、帰るのはマナーとしてもよくないので来た時よりも美しくを心がけるようしましょう。
おわりに
今回は「焚き火をする前に知っておいて欲しいこと」についてまとめてきました。
焚き火はキャンプでの醍醐味ですし、キャンプへ行ったら必ず焚き火をしたいという人もいると思います。
みんながみんな最低限のマナーやルールを守らずに焚き火をしていくと、今以上に焚き火がしずらくなってしまうので、みんなが今後も楽しく焚き火ができるようにマナー・ルールを守っていきたいですね!
キャンプでの焚き火はとても楽しいので、オススメです!
最後までご覧いただきありがとうございます。
楽しいキャンプライフを!
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