日本一周にはHONDAのカブをオススメする5つの理由
日本一周中にいろんな旅人と「日本一周にオススメするバイクは?」という話題で
何度も話したことがありますが、多くの旅人が
「これから日本一周にオススメのバイクを買いたいという前提ならカブがオススメ」
と口にしていました。
そこで今回、なんで日本一周にカブがオススメしているのかについて
バイクで日本一周した元旅人の目線から深掘りしていこうと思います。
- ホンダカブを日本一周にオススメする理由
- カブを選ぶならどのモデルがいいのか
- カブに取り付けるといいアイテム
- 日本一周に125cc以下を選ぶときの注意点
- 2019.05~2020.12 日本一周約20,000km完走
- バイクで行くソロキャンプ・ツーリングが好き
- 整備は「調べて挑戦してみる」スタイル
日本一周の経験をもとにバイクで行くソロキャンプやバイク旅、整備について発信しています。
日本一周にカブをオススメする理由
- とにかくよく走る
- 頑丈で壊れにくい
- 取り回しがしやすい
- シートがふかふか
- 運転の姿勢がキツくない
1.とにかくよく走る(燃費が良い)
カブはとにかく燃費が良いことで有名です。
以下の表は現行車を参考に各モデルの燃費をまとめたものです。
モデル名 | 燃費 | 満タン時の航続距離 | タンク容量 |
スーパーカブ 50 / 110 | 105(69.4) km/L , 62(67)km/L | 451.5km/266.6km | 4.3L |
クロスカブ 50 / 110 | 94(69.4)km/L , 61(66.7)km/L | 404.2km/262.3km | 4.3L |
スーパーカブ 50 / 110 プロ | 93(69.4)km/L , 65(67)km/L | 399.9km/279.5km | 4.3L |
ハンターカブ 110 / 125 | 60km/L , 61(67.2)km/L | 330.0km/323.3km | 5.5L/5.3L |
CT125 | 70(68.8)km/L | 259.0km | 3.7L |
※( )内の数値はWMTCモードでの計測数値
※WMTCモード値とはー発進・加速・停止などを含んだ国際基準となっている走行モードで測定された排出ガス試験結果にもとづいた計測値のこと。
タンク容量が小さいの驚愕な航続距離!
走りすぎてついつい給油を忘れてガス欠してしまいそう(笑)
2.頑丈で壊れにく
ホンダのカブが頑丈で壊れにくいのは有名な話で
- サラダ油でも走る
- ビルの上から落としても壊れない
- バカみたいな過積載でも難なく走る
など、カブには嘘かほんとかわからないような都市伝説から、下の動画のように実際に試して実証してるものまであります。
いくら頑丈とはいえメンテナンスせずに無理な使い方をすればいつかは壊れてしまいます。
3.取り回しがしやすい
カブは足つきもよく、車両重量もスーパーカブ50は96kg、110の方では99kgと軽い部類なので
女性でも比較的取り回しがしやすく、男性なら座って状態で押したりできるほどですね。
4.シートがふかふか(お尻への負担を軽減)
日本一周中にカブの旅人と知り合ったとき、跨らせてもらったことがありますが
シートのふかふか具合に驚きました!
通勤や通学だけじゃなく郵便配達のように1日中使うことを想定されているカブは、
長時間乗ることを考慮して作られているので日本一周など移動距離の長い旅にも向いています。
5.運転の姿勢がキツくない
カブは運転するときの姿勢が前傾になりにくいので長時間運転したとき背中や首への負担を軽減することができます。
日本一周のような移動が1日の大半を占めるバイク旅では”いかに移動中の負担を減らすか”も大事になってくるので
カブのような運転姿勢がキツくないバイクがオススメです。
カブに取り付けておくといい6つのアイテム
- ハンドル前のキャリー・カゴ
- サイドバッグ
- リアキャリア
- 予備のガソリン携行缶
- グリップヒーター(※冬)
- ハンドルカバー(※冬)
1.ハンドル前のキャリー・カゴ
これはクロスカブやスーパカブ50/110プロでのことですが
ハンドル前のカゴやキャリーをつけておくと、その分積載容量が増えるので便利です。
出会った旅人の中には前かごにクーラーバッグを入れて走ることで
冬の寒い季節は食べ物が痛まないようにしているという方もいましたし、
お風呂セットを入れておくことですぐに濡れても気にならないようにしてるという方もいました。
前かごやキャリーは盗難防止対策が取りにくいので”最悪取られても平気なもの”を入れておくといいですね!
2.サイドバッグ
日本一周するならサイドバッグはオススメのアイテムの一つ
着替えを入れてもいいし、汚れものやカッパなどの雨具
使用頻度がそこそこあって軽いものなど入れておくと便利ですね。
日本一周旅人が実際に使っていたサイドバッグについては以下の記事で紹介しています。
カブに乗ってる旅人で自転車用のバッグを流用してる方のアイディアはすごいと思いました。
※使われていた自転車用のサイドバッグも記事内で紹介しています。
3.リアキャリア
カブには純正リアキャリアがありますが、もし取り付けるなら”大型”リアキャリアを
取り付けておくと上からホームセンターの箱を載せる時に安定しやすいと思います。
カブのモデルによって形状が変わるので大型キャリアを購入するときは注意しましょう。
4.予備のガソリン携行缶
航続距離が長いといってもカブのランク容量はとても小さいので
日本一周のようなバイク旅や長距離ツーリングするときは予備の携行缶を用意しておきましょう。
以前は「燃料増設キット」が販売されていたようですが販売は終わってしまい、今はヤフオクなどで取引されています。
増設キットは高価で取り付け作業が必要なので
それを買うなら携行缶を買って持ち運ぶ方が安上がりなのでオススメです。
5.グリップヒーター(※冬)
日本一周でもし冬でも走るのであればグリップヒーターは備えておきましょう!
寒い季節にバイクに乗るときは「ただ寒さに耐えるだけの装備」では限界があるので
大切なのは「外部から常に温めてもらうこと」です。
そういう側面でグリップヒーターは手を温めてくれる最適なアイテムになります。
郵政カブはこういったグリップヒーターなどが標準装備されていて、寒い地方でも活躍しています。
郵政カブについて知りたいときはこちらのブログでレストアしながら教えてくれています。
6.ハンドルカバー(※冬)
グリップヒーターで外部から温めつつ、最大限活用するためにハンドルカバーを合わせるといいでしょう。
カブで日本一周にした旅人から聞きましたが「グリップヒーター+ハンドルカバー」の組み合わせは
最高すぎて寒い中でも快適なんだそうです。
その旅人は冬用グローブじゃなくても全然いけるといってました!
さすがに雪が吹雪くような中では無理だと思いますが、ある程度の寒さではいけるようですね。
日本一周に125cc以下の選ぶときの注意点
- 馬力が足りない
- 高速道路が使えない
- 50ccは速度制限や二段階右折など制限がある
125cc以下のバイクで日本一周するときは上記のことを知っておく必要があります。
馬力が足りない
日本を回るには多くの峠道や山道を通ることになります。
そんなとき荷物をたくさん積んだ状態のカブや125cc以下のバイクではどうしても力不足を感じることが
あるので、もし今後125cc以下で日本一周をするときは知っておくと気持ちに余裕ができます。
バイクによっては僕のエストレヤのように250ccなのに
峠道では何も積んでないカブに追い抜かれるなんてこともあります。
高速道路が使えない
知っての通り125cc以下は高速道路を使うことができません。
日本一周に高速道路を使うことはあんまりないし、125ccでも九州から中国地方へ移る関門海峡や
四国へ渡るときのしまなみ海道なども渡る方法はあるので大してデメリットにはならないですが
もし「高速道路も何かあったときは使いたい」と思っているなら125じゃなく中型バイクを選ぶ方が無難です。
速度制限や二段階右折がある
これは原付での話ですが、原付は「30km/hの速度制限」や「二段階右折」などの
他のバイクにはないような制限があるので知らない土地を走るときは注意してください。
「初めて走る土地なので知らなかった」では済まされません。
知らない土地を走るときはネズミ捕りや道路標識を常に注意しましょう。
あなたの好きなバイクで日本一周をしよう
今回は「日本一周にカブをオススメする6つの理由」について紹介していきましたが
結局のところ好きなバイクで日本一周することを一番オススメします。
バイクによっては制限がかかったり、万が一故障してしまった時部品が入手しずらいなど
あるので、そういった面は注意しつつバイクを選んでみてください!
運転姿勢がきつくても、燃費が悪くても、馬力がなくても好きなバイクって大抵のことは
許せるものなので、今乗ってるバイクが気に入ってるならそのバイクで
これからバイクを買うなら予算と相談しつつ好きなバイクで日本一周しましょう!