【エストレヤのレストア④】シリンダーヘッドの組み立て
前回、内燃機屋へ加工依頼出していたシリンダーヘッドが返ってきたので
組み立てていきます。
- 2019.05~2020.12 日本一周約20,000km完走
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返ってきたシリンダーヘッドの確認
返ってきたシリンダーヘッドの各部をチェックしていきます。
さすがちゃんと内燃機屋に依頼しただけあって綺麗に仕上げてくれています。
今回の依頼内容や金額については前回の記事で紹介しているので
気になった方はチェックしてみてください。
バルブの取り付け
分解したシリンダーヘッドを組み立てていきます。
といっても分解したときの逆の手順で作業するだけ。
組み立ての順番は写真の下から順につけていって、最後にバルブコンプレッサーを使用して
コッターピンで固定します。
パーツは下からそれぞれ
- スプリングシート(大きいワッシャーのようなもの)
- スプリングシート(段差のついたワッシャーのようなもの)
- オイルシール
- アウターバルブ(幅の広い方)
- インナーバルブ(幅の狭い方)
- バルブスプリングステーナ
となっています。
スプリングシート(2枚)を入れたあと、オイルシーつをつけるんですが
破ったり、偏ったりしないように注意しながらつけていきます。
※バルブガイドにオイルを塗布しておくと取り付けやすいです。
指である程度押し込んだら、六角ソケットを使用してしっかりと圧着させます。
スプリング(アウターとインナー)、リテーナをつけたらバルブコンプレッサーを使用して
コッターピンを取り付けていくんですが、なかなかうまく取り付けが難しいときは
ピンセット等を使用してうまい具合にコッターピンの場所を調整してあげてください。
あとはコンプレッサーを少しずつ緩めていき、しっかり固定されたらOKです。
ロッカーアームの取り付け
バルブの取り付けが完了したら次はロッカーアームを取り付けます。
パーツリスト サービスマニュアル
サービスマニュアルやパーツリストを確認したところ、ロッカーアームは
- インテーク(吸気):ロッカーアームがプラグ側へ
- エキゾースト(排気):ロッカーアムがカムスプロケ側へ
というように描かれていたので、その通りに取り付けます。
ロッカーアームを固定するロッカーシャフトには”向き”があるので取り付けるときは注意。
シャフトを縦に見たとき底が見える方がカムスプロケット側になるようにして、「A」の部分2箇所にオイルを塗布してから差し込みます。
カムシャフトの取り付け
カムシャフトがロッカーアームに引っかかることがあるので、角度を調整しながら差し込んでいきます。
このときカムスプロケットを固定するボルトをカムシャフトの取り付けると持ちやすくなるのでオススメ!
うまくカムシャフトを取り付けできたら
ロッカーシャフトとカムシャフトを固定するプレートを取り付けます。
エストレヤはここがプラスボルトで固定されていますが、このままだとネジ山が潰れやすかったりするので
対策として六角ボルト(12×15)へ交換しておきます。
- 規定トルク:3本とも4.9Nm{0.50kgf・m}
これでシリンダーヘッドの組み立ては終了。
次回はピストン交換をしていきます。
ネジロックが映ってますが、ここは使わず
カムスプロケットを固定するボルトに必要となります。
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