【知らないと危険?!】雨の日のライディングで気をつけるべき4つのポイント
雨の日はバイクに乗らないことがいいんですが、中には
「通勤・通学で乗らないといけない」
「車がないからバイク乗らないと移動ができない」
「雨の日でもツーリングしたい」
なんて方もいると思います。
そこで今回は
道路上で雨の日に気をつける4つのポイントについて書いていきます。
雨の日のライディング注意点
雨の日バイクに乗る時、ライディングで気をつけることは
- 急ハンドル・急加速・急ブレーキはしない
- リヤブレーキを多めに使う
- ブレーキは早め・弱くを意識しつつエンジンブレーキを活用
の3つ。
特にフロントがドラムブレーキの車種は「カックンブレーキ」というちょっとブレーキをかけただけで
ブレーキがロックし前方へ投げ出されそうなことが起こるので特に注意です!
僕はバイクの乗り始めの頃、ドラムブレーキの欠点とも言える「カックンブレーキ」でやらかして雨の日に転けたり
道路上に落ちてる濡れた落ち葉で転けたりした経験があります。
どちらも速度はあまり出ていない時だったので大事にはならなかったけど、バイク乗り始めということもあって
しばらくトラウマになってバイクに乗るのが怖くなりました。(当時、ちょっと後輪がズレただけでも心臓バクバクしてました)
関連記事:【雨の日の恐怖!】ドラムブレーキの宿命〜カックンブレーキの対処法はあるの?〜
雨の日に気をつける道路上の4つポイント
雨の日のライディングで意識することはわかったのでここでは
雨の日に道路上に気をつけるポイント4つほど紹介します。
雨の日に注意する4つのポイント
- マンホール蓋
- 横断歩道などの白線
- グレーチング(格子状の溝蓋)
- 張り付いてる落ち葉
雨の日に走る時は特にこの4つには気をつけましょう。
他に気をつけた方がいい場所としては
- 橋のつなぎ目の金具
- 工事用の鉄板
- 雨が降り始めてゴミの浮いた道路
などがあります。
一つずつ見ていきましょう。
1.マンホール蓋
バイク乗りにとって雨の日のマンホール蓋は恐怖以外なんでもない!
マンホール蓋は鉄で作られているので雨の日はかなり滑ります。
物がどれだけ滑りやすいかをわかりやすく数字化したもので”摩擦係数”がありますが、
マンホールの摩擦係数は以下のようになってます。
マンホールの滑りやすさ(摩擦係数) | |
一般道(ドライ) | 0.4 |
特殊な制動が多いor危険な場所(ドライ) | 0.45 |
一般道(ウェット) | 0.2 |
※道路の滑りやすさの指数は摩擦係数(いわゆるミュー:μ)
※摩擦係数は数字が小さくなるほどスリップの危険性が増す
雨などで濡れたマンホール蓋の摩擦係数は0.2とこれは凍結した道路と同じくらいの摩擦係数になります。
そんな物の上で急カーブや急ブレーキ、急ハンドルなどの操作をすると滑るのも頷けますね。
今は滑り止め加工されたマンホールも普及されていますが、それでもまだまだ加工されてないマンホールはたくさんあるので通るときは注意しましょう。
ちなみに、滑り止め加工されたマンホール蓋は濡れた状態でも0.6~1.0(乾いたアスファルトと同等)の摩擦係数です。
注意ポイント
- 極力マンホール蓋の上を走らなようにする
- マンホール蓋の上で急ブレーキ・急カーブ・急ハンドルはしない
- 避けれない時は車体を真っ直ぐに通過する
を気をつけるようにしましょう。
特に曲がり角や速度が出ている時のコーナリングなどでもしマンホールが進路上にあった場合は
前もって避けて絶対に踏まないようにするように心がけましょう!
ただ、無理に避ける必要はなく「避けられないな」と感じたら車体を立てて速度を落として通るようにした方がいいです。
無理に避けようと急な操作を行うとかえってスリップする危険性があるのでそこは状況によって判断してください。
晴れた日の普段の運転からマンホールに注意して上を通らない、通る時は車体を真っ直ぐに
などを意識しておくと雨の日でもスリップの危険を減らすこができるはずです!
2.横断歩道などの白線
正確な摩擦係数についての言及は調べたところ見つかりませんでしたが
横断歩道や一時停止、路側帯や合流注意など道路の様々な場所にある”白線”
これも雨の日はスリップする可能性がある場所の一つなので注意しましょう。
白線は街中を走行してる時に多く、マンホールに比べて白線でスリップした!ということは少ないと思いますが、
注意ポイント
- 白線の上で急ブレーキ・急ハンドルをしない
- 横断歩道はアスファルトの部分を通るor慎重に走行する
- 路側帯の上を走らないようにする
などの注意を心がけておくと転倒のリスクを減らせます。
対処法がマンホール蓋の時と同じですね!
3.グレーチング(格子状の金網)
グレーチングとは画像のような側溝の蓋がコンクリートではなく格子状の金網になっている蓋のことです。
マンホールと同じでこれも鉄でできているので雨の日など濡れた時はかなり滑ります!
グレーチングも今は滑り止め加工が荒れたものがありますが、それでもまた加工がされていないものを多く見かけるので
上を通る時は
注意ポイント
- 車体を倒さず真っ直ぐにする
- 急ハンドル・急カーブ・急ブレーキをしない
- ゆっくり通る
などを注意しましょう。
グレーチングは歩道を挟んだ道路へ出る場所、駐車場から出る時などによく見かけます。
こういったところはあまり速度が出ていないとはいえ、通る時は注意するにこしたことはありません。
4.濡れて張り付いた落ち葉
道路上で個人的に一番怖い「濡れて張り付いた落ち葉」
山道やヘアピンカーブのある峠道、街中よりも外れた交通量の少ない道路でよく見かけます。
晴れてるなら大丈夫でしょ!と思うかもしれませんが、
山間部は気温差で路面が濡れていたり、数日前の雨が乾かずに濡れたままになっていたりと
晴れていても路面が濡れている場合があるので晴れてるしと過信せずに状況に合わせて運転しましょう。
対策としては
注意ポイント
- 急ハンドル、急ブレーキをせずにゆっくり走る
くらいです。
秋など落ち葉が多い季節には特に注意するようにしましょう。
この他にも雨の日は気をつけた方がいいポイントがあるので紹介していきます。
橋のつなぎ目
橋のつなぎ目は金属なので濡れるとかなり滑りやすくなっています。
マンホール(濡れたとき)の摩擦係数が0.2なのでほぼ同じと考えていいでしょう。
※0.2は凍結した路面と同等の摩擦係数
加えて橋の上は横風が強い時はあるので通る時はかなり注意が必要になりますね!
真っ直ぐかかってる橋ならまだいいですが、中には山間の橋のようにカーブにつなぎ目があることも少なくありません。
こういった場合は速度を落として車体をできる限り起こして真っ直ぐにして通るように心がけましょう。
工事現場にある金属板(敷鉄板)
道路工事をしてる現場で写真のような鉄板を敷いてるのを見かけたことはないですか?
よく見かけるものではないけど、たまにこういった大きな金属板を数枚道路上に敷いてることがあります。
これも濡れるとかなり滑るので上を通る時は注意してください。
加えて金属の板を通るときは最初と最後に段差があってスリップする危険性が増すので
通る時は速度を抑えてソロリソロリと通るようにしましょう。
振り始めのゴミが浮いた路面
自動車教習所で聞いたことがある方もいると思いますが、
道路は雨が降ってる時よりも、振り始めの方が路面にゴミが浮いて滑りやすくなっています。
農道や街から離れた交通量の少ない道路は道路上に細かいゴミや土が溜まってることがあるので
そういった道を走ってる時に雨が降り始めたら気をつけてください。
よっぽどのことがないとスリップすることはす少ないですが、運転中予測のしてないことが起こることだって十分あり得ます。
雨が降り始めたら止むまで雨宿りをするか、いつも以上に気を配り注意をしながら運転するようにしましょう。
いろんな場所の摩擦係数
ここまで雨が降って濡れたらスリップの危険が増すポイントを紹介してきましたが、
ここではいろんな場所の摩擦係数を紹介していきます。
まず、人が滑らず安心して歩ける静止摩擦係数はおおよそ「0.45」と言われています。
これ基準に下の表を見ていきましょう。
アスファルト(ドライ) | 0.8前後 |
アスファルト(ウェット) | 0.4~0.6 |
積雪路 | 0.2~0.5 |
圧雪路 | 0.2~0.35 |
凍結路 | 0.2以下 |
マンホール(ドライ) | 0.4 |
マンホール(ウェット) | 0.2前後 |
砂利道 | 0.5 |
砂やゴミの浮いた道 | 0.4 |
調べたところだとおおよその数字はこの通りです。
天候や濡れ具合、使用してるタイヤの種類や摩耗具合によって変わってくるので
あくまで参考程度に捉えるといいと思います。
今は濡れても滑りにくいような加工のされたマンホールやグレーチング、白線などがありますが
それでも過信しすぎず雨の日は気をつけてバイクに乗るようにしたいですね!
おわりに
- 雨の日は「乗らない」これは一番の対策
- マンホールや路面、白線、グレーチングなど雨の日はスリップに危険が増す
- スリップしそうな場所は避けるのが基本。
- ブレーキはリヤをメインにエンブレを活用し、早めにゆっくりを意識
- 通る時は「急ハンドル」「急ブレーキ」「急加速」などをしない
雨の日は「バイクに乗らない」が一番の対策ですが、
通勤・通学などどうしても乗らないといけなかったり、ツーリング先で予期してなかった雨に降られることもあると思います。
僕も移動にバイクを使っていますが、道路上の落ち葉やブレーキのロックで転倒して、濡れた路面の危険を身をもって体験しました。
できる限り雨の日は乗らないようにしてますが、どうしても乗らないといけないこともあるので
そういった時はこの記事で紹介したポイントには最新の注意を払って運転することで幸いにも大きな事故を経験せずに済んでいます。
あなた自身と大切な愛車を守るために
今回紹介したポイントを念頭に置いて運転することで少しでもスリップや事故のリスクを減らせる助けになればと思います。
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