【バイクロックは全て破壊可能?!】盗難対策に大事なことはバイクの存在を消すこと!
突然ですがあなたは盗難被害にあったことはありますか?
人のものを盗る行為はもちろん犯罪で許される行為ではないですけど、
世の中にはそんなことお構いなしに盗みを働く人がいます。
幸い僕は盗難されることもなく愛車に乗り続けられているんですが、正直バイクから離れる時はいつもヒヤヒヤしています。
そこで今回はあなたの大切な愛車を守るための参考に少しでも役に立てればと思いこの記事を書いていきます。
- 日本のバイク盗難件数(平成22年〜令和1年)
- 盗難被害にある確率を少しでも下げる方法
- オススメの防犯グッズ
- 2019.05~2020.12 日本一周約20,000km完走
- バイクで行くソロキャンプ・ツーリングが好き
- 整備は「調べて挑戦してみる」スタイル
日本一周の経験をもとにバイクで行くソロキャンプやバイク旅、整備について発信しています。
盗難に関して「盗まれる方も悪い」と言う人たちがいます。
確かに、不注意やうっかりしてて結果盗まれてしまったということはあると思いますが
「盗まれた方も悪い」という言い方はいかがなものかと思いますね。
どちらにせよ盗まれて困るのは自分自身なので対策はしておくにこしたことはないです!
日本のバイク盗難の件数は年々下がっている?!
この表は毎年警察庁が出しているバイク盗難の統計表を元に作成したものですが
平成22年の認知件数が79,278件に対して令和1年は11,255件と減少傾向にあるものの
検挙率は10〜20%とあまり高くなく、犯行の大半は19歳未満の未成年者によるものというのが分かります。
逆に言えばそれ以外の盗難は検挙に結びつかず解決していないだろうというのが想像できます。
今はSNSの普及もあってか盗難を自身で世の中へ発信し
それをきっかけに見つかったと言うケースもあるとは思いますが
基本的に少年犯罪によって盗まればバイク以外は持ち主に帰ってくるというのは
ほぼないと言えます。
表からわかるのは”戻ってきた”という事実だけで
バイク自体がそのまま綺麗に戻ってきたのかというところまでは分かりません。
盗難されたら高確率で手元に戻ってこないと考えて対策をしていた方が良さそうですね。
盗む側の手口を知っておく
盗難対策をする上で相手(盗む)側の心理や手口を知っておくと具体的な対策に役に立ちます。
2005~2006年に元窃盗団という「まさ」という人がネット上で
- 窃盗団の手口
- 効果的なロックの組み合わせ
- 盗むのに嫌な状況
など暴露していたことがあったそうです。
(まさ本人は窃盗団をやめた後、一から組み上げたバイクを盗まれた経験を通し、”窃盗される”悔しさと後悔から窃盗団の手口や知識を公開したとのこと)
暴露から15年ほど経過した2021年現在では当てはまる部分は少ないですが、窃盗団がどういう手口で犯行しているのかを知るきっかけにはなると思います。
「元窃盗団まさの告白」の元記事は現在、閉鎖されて読めなくなっているようですが
転載という形で他のサイトが一部を残していたりしているので、そちらで読むことができます。
ページリンクは一番下にまとめて貼り付けています。
バイク用にカギはほぼ全て破壊可能
まさ曰く、
「バイク用のカギで壊せないものはない。ただ、壊すのを嫌がったり手を出すのを避けるカギはある」とのこと。
- 破壊時に大きな音が出る
- 壊すのに時間がかかる
- 壊すときに自分が怪我をするリスクがある
キタコロックは窃盗団も嫌がるカギ
このロックは「壊せないわけじゃないけど、自分が怪我をするリスクがある」ということで
窃盗団も壊すのを躊躇うカギなんだそうです。
キタコロックがどれだけゴツいのかは下の動画をみてらもうと分かりやすいです。
正直ここまでゴツいものとは想像していなかった。
キタコロックは切断不可能なのか?
「こんだけゴツいし、分厚いなら切れないんじゃなか」と思ったけど、どうやらそうでもないらしい。
こちらの動画を見てもらうと分かるけど、サンダーを使ってものの見事にキタコロックに亀裂を入れています。
完全に切断まではしていませんが、
動画内では”2分ほど”作業をすればおそらく完全に切断はできるだろうという結果に…..
「あれ?壊させれるなら意味なくない?」
と疑ってしまうんですが、窃盗団が避ける鍵の条件を思い出してください。
このキタコロックは
- キタコロックだけで壊す作業に時間がかかること
- 切断に”音”や”光”が出て周りに気づかれる可能性が大きいこと
という面から盗難する側の「あ、これはめんどうだな」という状況を作りだすことで盗難対策には役に立ちます。
チェーンロックやU字ロック、ディスクロックなどはすぐに破壊でき、
イモビライザーやバイク用GPS、防犯カメラなども簡単に無効化できてしまうということから
防犯対策にはあまり意味をなさないようです。
ただ、完全に意味がないというわけではなく少年犯行など衝動的な犯行をする人には有効的だと思います。
また、複数のロックを組み合わせるときリヤ側をアースロックしておくと良いそうです。
※アース(Earth=地球)とは地面にあるポールなどにロックを繋ぐことで地球と繋げるという意味のロック
写真のようなポールにロックを繋ぐことをアースロックと呼んでいます。
バイクの主な盗難対策
まさの告白などを踏まえた上で有効的な盗難対策は
- 手を出しにくい状況を作る
- バイクの存在を隠す
- 盗るのに時間のかかる工夫をする
1.手を出しにくい状況を作る
バイクを停める、保管する場所に関して「手を出しにくい状況を作るか」を考えることで
衝動的な犯行にしろプロの犯行にしろ防げる確率がグッと上がります。
- 搬送用の車が横付けしにくい場所に停める
- バイクの周りに”音が鳴る砂利”などを敷く
- 敷地内に侵入すると”家の中で”ライトがつくような仕組みを使う
こういったことが「手を出しにくい状況」となります。
特に3つめのライトは”家の中で”というのが重要になり、
家の外でライトがついても家主は気付きにくいので意味がなく、抑止にもならないのだとか。
あとは人通りの多い場所などはバイクの持ち主の友人や家族、持ち主を知る人などの関係者が
通って目に付く恐れがあるので手を出しにくいそうです。
2.バイクの存在を隠す
元窃盗団のまさ曰く「バイクの存在を消すこと」が盗難への対策として話しています。
また、色々な記事を読んでいると共通して「バイクの存在を隠すこと!これが最強の防犯対策」
という趣旨のことが書かれていますが
それほど盗難対策として”バイクの存在を消す(隠す)”ということは大事です。
バイクの存在を隠す方法として
- (ガレージ内でも)バイクカバーをかける
- 人目がつきにくい場所へ保管する
などがあります。
中には「運搬用の車両が入りにくい場所に停める」というのもありますが、
バイク盗難の動画や記事を見てると駐輪場の奥でも台車を使ったり持ち上げて
持って行ってしまいます。
なので細い駐輪場の奥だから大丈夫!というのはないので
過信せずに盗難対策はしっかりしておきましょう。
3.盗るのに時間がかかる工夫をする
バイク盗難の時には「作業に時間をかけさせる」ことも大事になってきます。
盗む側としては作業に時間がかかればかかるほど気づかれたり目撃されてしまうリスクが上がるので
- いかに作業時間を増やさせる工夫をするか
を意識して対策を取ることが重要になってきます。
そのためにの手段として複数のロックを活用したりバイクカバーをかけたりしておくことがいいようですね!
〈動画内でオススメされてる防犯グッズ〉
※バイクカバーは特にオススメは紹介なかったのでと特にこれ!という指定はなさそうです。
イモビやGPS、防犯カメラなどは役に立たない
「前後ロックに合わせてイモビライザーつけてるし、防犯カメラもあるから大丈夫!」
と思って安心していると危険です。
バイクを盗難された人の中には「前後ロックもしてイモビもあったのに盗まれた!」
なんて人もいますし、
元窃盗団のまさも暴露していますが、
- 防犯カメラ
- イモビライザー
- 大抵のロック
- GPS
などは位置も簡単に無効化できてしまうとのこと。
ただこれはプロの窃盗団だから無効化できた部分もあると思います。
「ちゃんと対策してるよ」と明らかにすることで少なくとも衝動的に盗むような犯行からは
愛車を守ってくれる効果はあると思います。
バイク盗難保険へ加入や防犯登録を行う
上で紹介した動画でも紹介していましたが、万が一の盗難のことを考えて
- バイク盗難保険への加入
- グッドライダー・防犯登録をしておく
これをしておくことも対策の一つです。
保険に加入していることで、万が一盗まれた時も保険でカバーすることもできますし、
またグッドライダー・防犯登録をしておくこと盗まれたバイクがどこかで
乗り捨てられて放置された場合などいち早く持ち主を特定することができます。
これはあくまで盗まれてしまったときのことを考えての対策ですが
万が一のことを考えるとやらないよりはよっぽどいいと思います。
これを機に自分の保険に盗難保証が付いているのか確認してみてはどうでしょうか。
おわりに
- 盗難を完全に防ぐことはできないが、対策次第で盗まれにくくすることは可能
- 盗難対策で大事なことは3つ
- 「バイクの存在を消す(隠す)」「手を出しにくい状況を作る」「盗むまでに時間をかけさせる」
- 盗難保険への加入やグッドライダー・防犯登録をするなどしておく
- 「前後ロック(リヤはアースロック)+バイクカバー+アラーム」で対策
プロの窃盗団はあらゆる状況を考え道具などを用意して犯行に及ぶので
個人での太刀打ちはかなり厳しいものです。
また、外国人グループなどによる犯行だった場合は犯行が発覚した頃には国外へ逃亡している可能性だってあります。
盗難対策ではいかにバイクの存在を隠し、犯行に時間をかけさせ盗みにくい状況にするかが大事
※還付率を知りたい場合は「刑法犯に関する統計資料」をチェックしてください。