【160クラシック】エストレヤのハンドル交換を写真で解説!
エストレヤのハンドルを交換してみたい
純正よりもっと広いハンドルを付けてみたい
けど、広いハンドルをつける時に必要なものや
注意することって何があるのかな?
という方向けの記事となっています。
- エストレヤのハンドル交換方法
- クラシック160のハンドル交換
- 古い年式のハンドル交換方法
ハンドルを交換すると見た目だけでなく
乗り心地やライディングポジションに大きく影響が出ます。
この記事を書いてる時にクラシック160のハンドル交換についての記事がほぼなかったので
もしあなたが今後「クラシック160」へハンドル交換するとなった時の参考になれば幸いです。
※この記事は2017年に書いた記事を加筆修正をしたものになり、画像の画質が荒いものがありますがご理解いただけると幸いです。
交換用ハンドル「ハリケーン:クラシック160ハンドル」
今回交換用のハンドルに用意したのは
「HURRICANE(ハリケーン) 160クラシックハンドルセット」
純正のハンドルよりも横へ広くワイドかつ、手前に長くなるので
乗った時のポジションが変わってきます。
乗ってみた感覚として
”ママチャリ”にとても似ています。
160クラシックへの交換は
純正のケーブル&ハーネスだと長さが足りないので延長する必要があります。
ハンドルバーの他に”延長ハーネス”や”スピードメーターケーブル”などを用意しましょう。
※今回使用しているのは「ドラム車専用」のものなので、FI車の場合はケーブルの種類が変わるので注意してください。
ハンドル交換の作業に必要なアイテム
- 電動ドリル
- レンチ
- 速乾性ボンド
- ドライバー(+)
- パーツクリーナー
- タオル
- 段ボール(取り外したタンクを乗せるため)
ハンドル交換には「穴あけガイド」や「ワイヤーインジェクター(注油アイテム)」などがあると作業がしやすいです。
ハンドル交換作業
作業手順としては
- ハンドル周りのスイッチ類の取り外し
- ハンドル本体の取り外し
- ワイヤー類の取り外し
- 新しいワイヤ&延長ハーネスの取り付け
- ハンドルとスイッチ、グリップ等を取り付け
- 調整
といった流れになります。
取り外しや取り付けなどの作業については、ちょっと手間取ることもあるけど
事前に準備してしっかり予習をしておけば初心者でもできすが、
”穴あけ加工”だけがちょっとめんどうかもしれません。
※この記事では作業時、穴あけガイドを持っていなかったので
使わない方法で穴あけを加工をしています。
ガイドなしの場合、怪我をする可能性があるので
出来るだけガイドは使うことをオススメします。
1.ハンドル周りのスイッチ類の取り外し
まずはミラーやスイッチボックスなど細々したものを全部外し、
スイッチボックスはプラスねじで固定されているのでプラスドライバーで外します。
ケーブルが邪魔なときは先にケーブルを緩めると簡単に外せます!
ブレーキ・クラッチレバーが付いているレバーホルダーはボルトを外しただけでは外せないので
ハンドルバー本体を外す時に一緒に外します。
※年式によっては構造が若干変わるのであなたのエストレヤに合わせて作業してください。
グリップを使い回しする時はこの時に外しておくと後で外すより楽ですが
新しいものへ交換するならカッターナイフなどで思い切っちゃいましょう。
ハンドルが固定されない状態だと力が入れにくいので
固定されてるうちにグリップは外しておくといいですよ。
2.ハンドル本体の取り外し
古い年式のエストレヤはハンドルを固定してるハンドルクランプがちょっと変わってます。
表は8mmの六角レンチ、裏は14mmのレンチで外します。
この時、六角レンチでタンクを傷つけてしまわないように
タオルなどを敷いておきましょう。
六角が硬くて回せない時はレンチなどで延長すると力を加えやすくなります。
ハンドル固定部分には隙間を埋めるためのパーツがあるので
取り外しのときに無くさないように注意してください。(片方2つずつ計4枚あります)
サビいたりすると、固着してうまく外せないことがるので
そういう時はマイナイスドライバーなどで反対側から叩くとうまくいくことがあります。
ハンドルを全て外し終えると写真のようになります。
3.ワイヤー類の取り外し
スロットルワイヤーはタンク下を通ってるのでタンクを外しておく必要があります。
タンクにはホースが2本繋がっているので先に外しておきましょう。
※この時、ガソリンが少量垂れてくることもあるのでペーパータオルなど使うと手を汚さずにすみます。
ホースを外すとき車種によってはOFFにする必要があるけれど
エストレヤは”負圧式”といってエンジンをかけていないとタンクからガソリンが
キャブへ流れないのでONのまま外して大丈夫。
ホースを外したらタンクを固定してるボルト(14mm)を外せば簡単に動かせます。
ボルトを外したらタンクの前後をしっかりと持ち
シート側へゆっくりと引き抜くように持ち上げます。
タンクを外すことでタンク下のケーブル類をいじれるようになりました。
外したタンクは段ボールや木枠などを用意して地面へは直接置かないようにしましょう。
※タンクは燃料コックが飛び出てるので、階段など段差がある場所においてあげるようにしましょう。
タンクを外せたら「スロットルワイヤー2本」「ブレーキワイヤー1本」「クラッチワイヤー1本」
をどの順でもいいので外します。
スロットルワイヤー
スロットルワイヤーは2本あるのでどちらも外します。
外すときはハンドル側、キャブ側どちらからでもいいですが
ハンドル側から外しておくとキャブ側が簡単に外せました。
スロットルワイヤーは
ハンドルを捻った時にどういう動きをするか、どっちが上か下かを
後でわかるように、動画や写真で残しておくと後々忘れてしまった時に役に立ちます。
作業に慣れてない初心者ほど
後から分からなくなりガチなので
こまめに記録を残しておくことが大切になります。
ブレーキワイヤー
ブレーキワイヤーはハンドル右側から前輪へと繋がっているので
ますがタイヤ側を外してからハンドル側を外して引き抜くと作業がスムーズにいきます。
後から調整しますが、どの程度の角度だったか参考にするために
タイヤ側のケーブルが繋がってるとこの角度がわかるように写真撮っておきましょう。
クラッチワイヤー
クラッチワイヤーはハンドル左側からタンク下を通って、
車体右のオイルを入れる場所のすぐ横に繋がっています。
クラッチワイヤーは足元に調整する場所があるのでまずはそこを緩めます。
ナットの大きさは12mmが二つ上下で挟み込むように取り付けられているので
片方を緩めるともう片方も簡単に緩みます。
ケーブルを外すためにこのパーツを外さないといけないけど
外す前に元の位置がわかるように油性ペンなどで印をつけて写真を撮っておくことをオススメします。
この棒のようなパーツはクラッチカバー内部でクラッチを切ったり繋げたりしてるものなので
もし、引きすぎて位置がずれてしまった場合は元の位置へ戻してあげましょう。
ちょっと分かりにくいけれど、内部は写真のようになっています。
棒の位置はクラッチカバーに
入れすぎず、出しすぎずの微妙な位置になるので
ワイヤーを外す前に写真を撮っておきましょう!
4.新しいワイヤー&延長ハーネスの取り付け
ワイヤーが外し終わったら交換用の新しいワイヤーと延長ハーネスを用意します。
ワイヤーは取り付ける前に注油作業を行なっていきます。
ここでワイヤーインジェクター(注油用の道具)があれば楽ですが
今回はないので、ビニール袋の端っこを切り取りワイヤーを通してテープで固定し
こぼれないように注意しながら注油していきます。
ある程度オイルを流してワイヤーを前後に動かしたらあとは放置して
ワイヤーの端から端まで行き渡るのを待ちます。
ワイヤー用のオイルもありますが
エンジンオイルでも代用可能とのことなので
余っていたエンジンオイルを使っていきます。
延長ハーネスの取り付け
延長ハーネスを取り付けるためにはヘッドライトを開ける必要があるけど外すねじに注意!
外すねじはヘッドライトの左右にあるちょっと大きい+ねじ
シルバーのフレーム部分にある小さいネジは”光軸”を調整するものなので
光軸調整する時以外は触らないようにしましょう。
ネジを2本外したら、ヘッドライトの下側を先に外して
上側にある”爪”に注意しながら取り外します。
延長ハーネスは加工なしで同じ形のカラーを「ポン付け」できます。
ヘッドライトの外に出てしまうカラーは防水対策として
ビニールテープをキッツキツに巻いておきます。
下手にゆるく巻いてしまうとそこから
雨水が侵入する可能性があるので
”キツキツ”に巻いておきましょう!
ハーネスを延長したことでヘッドライド内がごちゃごちゃしてしまうので
ヘッドライトを取り付ける時にうまいこと調整しましょう。
ワイヤーの取り付け
オイルがワイヤーを伝って下まで行き渡ったら車体へ
外した時とは逆の手順で取り付けていきます。
この後ハンドルバーを取り付けてからワイヤーの遊びを調整するので
ここでは仮付けで大丈夫です。
5.ハンドル、スイッチ等を取り付け ※スイッチ穴加工
ハンドル本体を取り付けるときは
クランプ×2→レバーホルダー→ハンドルグリップ
の順で取り付けていきます。
外した時とは逆の手順でハドルバーやレバーホルダーを取り付けたら
クランプ、ハンドルバーを仮付けしておきます。
スイッチボックスの取り付け位置をわかりやすくするために
ここでハンドルグリップ(左側)を取り付けます。
グリップを固定するボンドは専用品でもいいですが、今回は「速乾ボンドG17」を使用します。
G17以外だとこれまでに「ウルトラ多用途S・Uクリヤー」などを使用したことがありますが
どちらも問題なく使えています。
ボンドを塗ってグリップを差し込んだらあとは乾くのを少し待ちます。
グリップがある程度乾いたらスイッチボックスを取り付けます。
本来は「穴あけガイド」を使用しますが、持ってないので
ガイドなしで穴を開けていきます。
※危ないやり方なので参考にする時は自己責任でお願いします。
- ハンドルバーにマスキングテープを巻きます
- 上からスイッチボックスを当てます
- マスキングテープが破れているとこを油性ペンでマーキング
- 電動ドリルを垂直にあってて最初は”ゆっくり慎重”に回転させる
- ある程度削れて刃が安定したら回転数を上げて貫通させる
- スイッチボックスがはまる大きさまで数回に分けて穴を大きくする
といった方法でハンドルバーに穴を開けます。
ただ、この方法は刃が安定しないので作業中にバーから滑って怪我する可能性があります。
穴あけには「BOSCH振動ドリル」を使っています。
スイッチボックスの位置が決まり固定できたらレバーホルダーなどを固定し、
ワイヤー類を取り付け・遊びを調整しバランスを整えていきます。
ワイヤーを調整後、ハンドルを左右へ目一杯切って変に引っ張られる感覚などがなければ大丈夫です。
今回はカプラーも延長しているのでウィンカーやヘッドライトが正しく点灯するかも確認しておきましょう。
4年間「160クラシック」を使ってみて
日本一周も合わせて4年ほど僕のエストレヤにはこのハンドルを愛用していますが
- 乗った時の姿勢が前傾にならずめっちゃ楽
- 腰や背中への負担が減った
- ハンドルが広いのでアクセサリーをある程度付けてもごちゃごちゃしない
注意点はとしては”Uターンや切り返しが苦手”という点です。
ハンドルが手前側にくるので、左右へ目一杯切った時
内側の腕が窮屈になってしまします。(右側だとアクセル操作がしにくいです)
この辺りは実際に乗ってみて慣れが必要ですね!
純正の姿勢がきついという方はワイドタイプのハンドルを試してみることをオススメします!
コメント
コメント一覧 (2件)
古いエストレヤをどうせもうあれだからいじくっちゃえ的な感じでいじくりだしたのですが、分かりやすい情報が無かったのでとてもありがたいです。とても参考になります!
コメントありがとうございます。
今後もエストレヤのメンテナンスやカスタムについてわかりやすい記事になるよう書いていきます。