初心者は自分でメンテナンスしないほうがいい?!失敗談をもとに解説します!
ネットでたまに見かける
- 自分でやったらショップで頼むより〇〇円安く済んだ
そりゃ自分で作業を行うとパーツ代だけで済むので安く済むこともあります。
ただ、こういったのも鵜呑みにしてなんでも自分でメンテナンスしようとすると痛い目をみる時もあるのが事実。
今回は失敗談をもとに初心者がメンテナンスをオススメしない理由について書いていきます。
- 初心者がメンテナンスを無理にしない方がいい理由
- 実際に初心者がメンテナンスをした結果どうなったか
- 自分でメンテナンスしたい時はどうしたらいいか
- 2019.05~2020.12 日本一周約20,000km完走
- バイクで行くソロキャンプ・ツーリングが好き
- 整備は「調べて挑戦してみる」スタイル
日本一周の経験をもとにバイクで行くソロキャンプやバイク旅、整備について発信しています。
この記事は初心者によるメンテナンスを否定するものではなく「こういった危険性がありますよ」
という注意喚起の記事になります。
僕自身、エストレヤを自分でメンテナンスしているので初心者が行う時は自己責任で行うようにしてください。
初心者は自分でメンテナンスしない方がいいの?
結論からいうと
初心者は無理して自分でメンテナンスはしない方がいいです。
です。
理由はメンテナンスする場所によっては専門的な知識や技術などが必要で
何も知らない初心者が手を出すと壊してしまう、もしくは事故に繋がる可能性があるから。
初心者が間違ったメンテをするとバイクを壊す
初心者が下手にメンテナンスしてはいけない理由は主に3つ
- 整備には専門的な知識や技術、工具が必要になる
- 間違った整備をすると壊したり最悪走行中のトラブルに繋がる可能性がある
- 場所によってはお店に任せた方が時間とお金の節約になる
です。
1.メンテには知識・経験・専門工具が必要
バイクや車のメンテには国家資格があるから分かるように専門的な知識や技術が必要になります。
いくらサービスマニュアルがあるからといってもそこに書かれてることを理解できないと正しい作業をすることは難しいです。
特にエンジンなど複雑な構造をしている部分のメンテにはより高度な知識が要求されて
下手に初心者が一人で手を出すと最悪の場合壊してしまします。
僕はエストレヤに乗り始めて2年目くらいにエンジン内部のパーツ交換に挑戦してみたことがありますが
その結果、エンジンを壊して載せ替えることになりました。
サービスマニュアルは知識や技術がある人用に書かれているので
作業手順が1から10まで詳しく書かれていない場合があります。
2.整備の仕方を間違えると最悪の場合事故に繋がる
ミラーの取り付け方やハンドルの角度をちょっと間違えた程度なら大丈夫ですが
タイヤやエンジン、マフラーなど場所によっては作業方法を間違えると
- バイク自体や周へんパーツを痛める原因になる
- 走行中に壊れたりして事故に繋がる可能性がある
実際、僕は日本一周出る前に初めて自分でタイヤ交換をして旅に出ました。
3ヶ月後北海道で前輪に不具合が起こりショップにみてもらうことになったんですが
ショップから言われたのは「よくタイヤ外れずにいたね。最悪外れてもおかしくなかった運が良かったよ」でした。
バイクの状態を聞かされたときは
ゾッとしました。
特にエンジンやタイヤなどの足まわりのメンテは一つのミスが事故に繋がる可能性が
大きいのでこの辺りは特に初心者が手を出すことはオススメしない箇所です。
3.思ってる以上にお金と手間がかかる
たまにSNSなどで見かける「ちょっと直すだけなのに〇〇円も取られた」というもの。
素人からしてみれば、ちょっと直すだけかもしれないけど一度自分でやろうとしてみて欲しい。
- 作業するための工具を揃えるためのお金
- 手順を調べたり、試行錯誤する手間
が思ってる以上に大変なことに気づくと思います。
例えばチェーンを綺麗にするだけでも
- 汚れを落とすためのクリーナーやブラシ
- 動きを良くするための油
- 拭き取るためのウエス
- バイクを浮かせて固定するためのメンテナンススタンド
などなど。
しかもこういった洗浄剤は消耗品なので定期的に買う必要があります。
さらにチェーンを掃除するためには時間もかかるし、洋服や手に汚れが飛んで汚くもなります。
さらにタイヤやバッテリーなどの部分によっては
工具を揃えるだけでなく古くなったものの処分する費用がかかります。
そういった手間や面倒な作業を全部やってくれるために工賃があります。
初心者がメンテナンスして失敗した体験談
ここでは僕が実際に整備で失敗した体験談
- エンジン内部のパーツ交換で載せ替えになった話
- 前輪のパーツの向きを間違えて事故りかけた話
の2つを紹介します。
1.5万円かけてエンジン内部のパーツ交換したら5万かけて載せ替えになった
年式が2000年以前のエストレヤは長く走っているとエンジン内部にある「カムチェーン」という
部分が伸びていき内部を削ってしまうという持病があります。
僕のエストレヤは確か年式が1996か1994くらいだったのでこの持病を発症していました。
僕はもともと「お金や手間をかけても自分で挑戦してみたい」と考えていたので
この時もネットを調べてカムチェーンの交換方法を詳しく書いてる人のブログを参考にし
交換することにしたんです。
結果、どうなったかというと
5万近くかけてパーツと工具を揃え、5万近くかけてショップにエンジンの載せ替えを依頼しました。
カムチェーンの交換自体はうまくいったんですが、
ピストンとバルブの調整を間違えてやってしまい、それに気づかず
無理にエンジンをかけようとした結果2本あるバルブのうち1本が曲がってしまいエンジン内部でうまく
圧縮ができなくなってしまったことが原因でした。
バルブが曲がって隙間ができてしまっていることがわかります。
こうなるとエンジン内部で圧縮することができずエンジンがかかりません。
2.前輪パーツの取り付けを間違えてあわや事故りかけた
僕は日本一周出る前にエストレヤのタイヤ前後を自分で交換して旅に出発しました。
3ヶ月後北海道を走ってるある日、突然前輪に違和感が。
ずっとブレーキを引きずってるような感覚があり、たまにキーキーという割と大きめの音がしたので
近くのショップに連絡し状態をみてもらうと……
「前輪のベアリングが破損してて、これ走行中にタイヤが外れなくて運が良かったね」
と言われました。
ベアリング交換をしてもらうときに発覚したのが、どうやら前輪のパーツの向きを間違って
取り付けていたことと、消耗が原因でベアリングにかなり負荷をかけていたらしい。
初心者がメンテナンスするにはどうしたらいい?
ここまで初心者はメンテしない方がいいことを書いてきましたが、中には自分で挑戦してみたいという方もいると思います。
そういった時は
- 簡単なところから手をつけて徐々にレベルアップをする
- 修理屋をやってる友人や知識や経験がある友人に教えてもらう
をすることをオススメします。
自分でやってみようというチャレンジ精神はとてもいいことなので
やり方や手をつけ始める場所を間違えないように気をつけましょう!
初心者がメンテする時の注意点などはこちらで解説しています。
おわりに
今回の記事をまとめます。
- 初心者は無理にメンテせずにショップに任せた方がいい
- 初心者のメンテをオススメしない理由は3つ
- 1.専門の知識や経験、工具が必要になる
- 2.作業方法を間違えると最悪事故に繋がる可能性がある
- 3.メンテには思った以上にお金と手間がかかる
- メンテしたいなら簡単な部分→難しい部分とレベルアップしていく
SNS見てると「自分でメンテナンスできないなら乗るな」みたいな意見もあるけど僕は
- 難しいところはショップに依頼
- 簡単なところは自分で行う
くらいでいいと思っています。
あくまでエンジンなど高い専門的な知識や技術などを要求される部分は初心者が無理して行わず
ショップに任せることを個人的にはオススメします。
お金はかかるけどその方が安心できるし、何より楽です!
最低限の日常点検は自分でやって何か異常があればショップに相談くらいに思うといいですね!
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