【エストレヤのレストア⑧】セルモーターが空回り?!アイドルギアの交換
前回はエンジンを載せ替えたので、今回はちゃんと始動できるかを確認し
問題があれば対処していきます。
できれば無事に始動できたら嬉しいけど、結果はうまくいかないもんです・・・。
- 2019.05~2020.12 日本一周約20,000km完走
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エンジンが始動できるか動作チェック
エンジンの始動チェックといってもいきなりオイル入れて〜などはせずに
まずは正しい動きをするか確認していきます。
具体的にはマフラーやタンクなどはつけず、
配線類だけちゃんと繋いだ状態でセルを回します。
オイルが入ってない状態でのエンジンの始動は
ピストンをはじめとする摩擦が発生する場所に大きな負担をかけるので
回数は少なく、回すのも一瞬だけにしましょう。
そんなこんなで動作チェックをしてみた結果は以下のツイートの通りダメでした。
セルモーターは動いてるけどクランクシャフトへ動力を全く伝えいなくて空回りしています。
原因が分からずツイートしてみたところ、どうやら
- スターターアイドルギア(トルクリミッター)
- ワンウェイクラッチ
が破損してしまっている可能性があるとのこと。
初めて聞く部品名にどれか全く分からず調べてみると
スターターアイドルギア(トルクリミッター)
セルモーターに繋がってる小さなギアのことで
エンジン始動時にセルモーターの動力をチェーンを介してスタータースプロケットへ伝える役割をしています。
これが故障しているとうまくセルモーターの動力を伝えられなくなり、始動ができません。
ワンウェイクラッチ
名前の通り「ワンウェイ(一方向)」にしか回らない部品
スターターギアの動力をフライホールへ伝える役割があります。
写真のように外した状態だと左右どちらにも回るのに、ギアをはめると一方向へしか回らなくなる不思議。
フライホールの外し方
フライホイールはそのままだと空回りして固定してるボルトが外せないので
という特殊工具が必要になります。
プーリーホルダーでフライホイールを固定し、14mmレンチでまずはボルトを外します。
ここのボルトはかなり硬く締められているのでレンチに効率よく力を伝えるために鉄パイプなどで
延長するといいですよ!
ボルトが外せた後はプーラーをはめてゴムハンマーなどで叩けば外せます。
キタコのプーリーホルダーだとエストレヤのフライホールには若干長さが足りないので
ホームセンターに売ってるテキトーなステーで長さを延長しています。
スターターアイドルギアを新品へ交換
さっそくアイドルギアを新品(8,778円)へ交換します。
これ一つでかなりの出費でお財布に優しくないのが辛い(笑)
ワンウェイクラッチはおろしたエンジンのものを外して使います。
これで大丈夫なはず!いざ・・・・・
ギアは空転してエンジンが始動する雰囲気は一切なし・・・・。
これが原因じゃないとすると他に何があるのかエンジンを組まなくチェックしてると目に入ってきたのは
本来ここの部品は下の写真のように半円状の部品がついていて、簡単に取り外せるはず。
それが見事に潰れて中に入り込んで外れなくなってる・・・。
フライホールの位置合わせに使うこの部品だけど、まさかこれが原因?!(実際は違ったけどこの時は本気で思い込んでました)
とりあえずポンチで叩くも凹むだけで出てこず、
ドリル穴あけで引っ張ったり、バーナーで熱するもびくともせず。
ここはクランクへ繋がってるので下手に外せずどうしようもないので
泣く泣く腰下を入れ替えることに。
そのために再度エンジンをおろして分解しないといけないのでものすごくめんどうなんですよね。
一度やっていたこともあって2時間ほどで作業終了し、再度エンジンを乗せて始動・・・・。
それでもやはり症状は改善せず(泣)
どうやらこの空回りの原因を特定しない限りは先に進めなさそうです。
次回エンジンが始動しない原因を特定?!