【ドラム車】エストレヤのブレーキシュー交換手順や交換のタイミングを解説!
はいさい!ぐすーよーちゅーがなびら!
ドラムブレーキってディスクブレーキと違って外から見ただけじゃ
ブレーキシューがどれだけ消耗してるか分からず、いつ交換したらいいのか迷いますよね。
今回はそんなエストレヤのドラムブレーキを交換タイミングと手順について解説していきます!
この記事でわかること
- ドラムブレーキのブレーキシュー交換タイミング
- ブレーキシューの交換手順・計測の仕方
- ブレーキシューの購入方法
エストレヤのドラムブレーキ交換タイミング
エストレヤのドラムブレーキシューは外からでは消耗具合が分からないので
メーターを見て判断します。
ポイント
エストレヤのドラムブレーキは
ブレーキをかけたときにカムレバー(A)がUSABLE RANGEの範囲(B)からはみ出したら点検・交換
とサービスマニュアルに記載されています。
これはフロント、リヤ同じです。
ブレーキシュー交換自体は簡単ですが、足回りは調整や組み付けを間違えると
走行中に外れたりトラブルになったりと事故に繋がる可能性があるので
作業するときは必ずサービスマニュアルを用意してください。
ドラムブレーキ交換に必要な工具や手順
センタースタンドがあれば後輪は作業できますが、
もしフロントタイヤの分解作業を行うときは必ずバイク用のジャッキを用意してください。
※もしジャッキをセットせずにフロントタイヤを外すとこうなります。
※真似しないでくださいね
https://www.instagram.com/p/CRRLb3BHEHj/?utm_source=ig_web_copy_link
ブレーキシュー交換の作業手順
ドラムブレーキのブレーキシュー交換作業って名前だけ聞くと難しそうのに感じるけど
普段から自分でメンテナンスしている経験があれば意外と簡単にできます。
ただ、”初めてタイヤを外す””オイル交換くらいしかしたことない”っていう人には難しいかもしれません。
作業手順としては
メモ
- タイヤを外す
- 交換前に各パーツを綺麗に洗浄
- 新しいブレーキシューを取り付け
- タイヤを組み付けど各部を調整
タイヤの外し方については
【初心者でもできる】エストレヤのタイヤ交換のやり方・調整を瑞りで詳しく解説
の記事内で解説してるのでここで割愛させていただきますね。
タイヤ交換についてまだ分からない方は一度チェックしてみてください。
ブレーキシュー交換前の洗浄
タイヤを取り外した後、新しいブレーキシューを組み付ける前に
まずは消耗具合をチェックしたり、錆落とし、古いグリスを綺麗に洗浄していきます。
ドラム部分は中に削りカスが溜まっていることがあるのでエアダスターなどで除去しておきます。
サビが目立つようなら耐水ペーパーなどで削って綺麗にしておきましょう。
ポイント
ドラム内の削りカスやサビを放置してると、雨の日にカックンブレーキが起こりやすくなるので
できれば音が鳴り始めたり、カックンし始めたら分解して中を綺麗にしましょう。
ブレーキシューが付いてる部分は古いシューを外してから、古いグリスや全体的な汚れを除去して綺麗にします。
このとき、中央部分にはシールがあるので、パーツクリーナをかけて洗浄する前に外しておきましょう。
ブレーキシューの外し方
サービスマニュアには「ブレーキシュー〔A〕を握って、中央から持ち上げ外す」
とありますが、フロントは硬くて難しいので、
片方ずつ丸いカムシャフトの部分から外していくことをオススメします。
片方せ外せてしまえば、あとは簡単です。
リヤブレーキシューはフロントよりも簡単
両側を持って内側へ捻るようにすると簡単に外せます。
フロント・リアどちらもブレーキシューが取り外せたら
古いグリスをパーツクリーナーなどで綺麗に掃除します。
注意ポイント
パーツクリーナーを使うときは
樹脂やゴム性のパーツにかかると痛めてしまうので注意してください。
ブレーキシューの取り付け方
ブレーキシューに付いてるスプリングの向きついてはサービスマニュアルでも
言及されていないので、「この向きで取り付け」というのはなさそうです。
僕の場合は、元からこういう向きで取り付けられていたのでそれと同じにしています。
カムシャフト(ブレーキシューを支えて動かす棒)にグリスを塗ったら
外した時とは逆の手順で取り付けていきます。
リヤブレーキシューはフロントに比べて比較的簡単に取り付けることができます。
まずブレーキシューを縦に設置してシャフトを支点に外側へ開く、
これだけでリアブレーキシューの取り付けは完了。
一つ注意点はブレーキシューを取り付けた時に写真のような隙間が空いてたら
これはしっかり取り付けられていない証拠なので、隙間がなくなるように調整しましょう。
続いてフロントブレーキシューの取り付けですが、
リヤに比べてちょっと力のいる作業となります。
(もっと楽に取り付けられる方法を探してるので見つかったらまた更新しますね)
カムシャッフトにグリスを塗るところまでは同じだけど
フロントブレーキの方はシャフトが2本ずつ(計4本)あって
取り付けるときは片側をセットしてもう片方を引っ張りつつ
取り付けます。
この時、スプリングが硬くて力を必要とするので
怪我をしないように気をつけてください。
注意ポイント
ブレーキシューを取り付けるとき、シュー本体にグリスやその他の
溶剤がつかないように気をつけてください。
乾燥後もオイル分などが残るようなものは、ブレーキ性能を低下させてしまう恐れがあります。
あとはドラムに取り付けて車体へ組み付けたらブレーキシューの交換は完了です。
ドラムブレーキの調整
ブレーキシューを新品へ交換したらドラムのインジケーターも調整します。
フロントブレーキは〔E〕の文字に
リヤブレーキは〔U〕の文字にそれぞれ合わせます。
ポイント
ワイヤーの伸び状態やロッドの状態などで微妙にブレーキ感覚も変わってくるので
状況に応じてしっかりブレーキがかかる場所に調整してあげましょう。
ブレーキシュー・ドラムの使用限度値
ブレーキシューとドラムにはそれぞれ「使用限界値」が設定されています。
ドラムブレーキ内を掃除するときなどついでに計測して
「そろそろ限界値が近いな」と気づいたら早めに交換用のブレーキシューやドラムを用意しましょう。
メモ
標準値(USABLE RANGE内にあるとき)
フロント:4.85〜5.15mm
リヤ:3.85〜4.15mm
使用限界値(USABLE RENGEを外れたとき)
フロント:2.5mm
リヤ:2mm
メモ
ドラム内径標準値
フロント:200.00〜200.185mm
リヤ:160.000〜160.160mm
計測にはノギスの使用をオススメします。
ブレーキシューの計測なら150mmでできますが、
ドラム内径の計測には300mmに対応してるノギスが必要になります。
ブレーキシュー・ドラム内径の計測方法
ブレーキシューやドラム内径の計測にはノギスという計測器具で行います。
ブレーキシューの計測は数カ所(だいたい3箇所ほど)
ポイント
ブレーキシューが標準値よりも大きいときは耐水ペーパーなどで大きい場所を削ります。
また、1箇所でも使用限界値を下回っていた場合はブレーキシューを交換しましょう。
ドラムもノギスを使ってブレーキシュー同様数カ所計測します。
ポイント
ドラムが不均等に摩耗していたら耐水ペーパーなどで均一に削るか交換。
また、1箇所でも使用限界値を下回っていたらドラムを交換します。
参考までにドラムを新品で購入すると
- フロント:販売終了
- リヤ:27,830円
となります。(パーツカタログより)
ブレーキシュー後輪は通販、前輪は取り寄せ?!
バイク用品店でよく見かけるのは”リヤ”側のブレーキシューで、
フロントのブレーキシューに関しては見たことがありません。
ネット通販で探してもリヤがよく出てくるのに、フロントのシューが見つからず…..。
よくお世話になってるエストレヤのパーツを買ってるサイトでも
前輪がディスク車種には対応しているけど、ドラムの車種は取り扱いがないようです。
そこで今回は「カワサキプラザ」で注文して手に入れました。
カワサキプラザで注文するときは、まずパーツカタログ検索で見積書を作り印刷して
直接店舗へ持っていくとスムーズに注文することができます。
倉庫に在庫があれば翌日、取り寄せの場合でも1週間以内には届きます。
まとめ
エストレヤ(ドラムブレーキ)のブレーキシュー交換について解説してきましたが
いかがだったでしょうか?
ブレーキシューの交換作業そのものは難しくないけれど、
チェーンをやブレーキワイヤー、リヤシャフトの調整など
作業に伴っていろんな場所を調整しないといけないので
むしろ初心者にはそっちの方が大変です。
なので、作業を行うときは必ずサービスマニュアルを用意してください。
TwitterやInstagramなどで連絡をもらえれば、
ブレーキに関するページの写真を送ることもできますが
手元にマニュアルがあるとないとでは見やすさや理解のしやすさも
変わってくるので、できる限り購入することを強くオススメします。
この記事があなたのお役に少しでも立てれば幸いです。
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