【エストレヤをレストア②】エンジンが圧縮されない原因探し
はいさい!エストレヤの腰上を分解放置して日本一周行ってたら約3年経ちました(笑)
腰上分解したのが2018年3月
2019年の5月半ば〜2020年12月まで日本一周して今に至ります。
今回はまず腰上を分解して”圧縮されない原因”を探していきましょう。
エンジンが圧縮されない原因を探索
修理するためには「なぜ圧縮されないのか」を探す必要があります。
エンジンを分解してる段階でピストンに不自然なカーボンの剥がれていた部分があったので
おそらく「シリンダーが上がってきた時にバルブが下がってぶつかっていた可能性がある」と予測できます。
ということは、原因はバルブ(シリンダーヘッド)にあるはずなので
バルブをチェックするためにシリンダーヘッドを分解していきます。
圧縮されない原因はバルブの歪み?!
シリンダーヘッドを分解する前に見て回ったとき
エキゾースト(マフラー)側のバルブが若干浮き上がっているのがわかります。
裏から見ると隙間ができてしまっているのがハッキリと…. .
おそらくこれがエンジンをかけても圧縮されない原因になっているかもしれないですね。
さらに詳しく調べていくためにシリンダーヘッドを分解し、バルブを取り外します。
ロッカーアームの取り外し
まずはカムチェーン(ジェネレーター)側にあるプラスボルト3本外します。
ネジロックで固定されていてかなり硬く締められてるので無理に回してねじ山を潰してしまわないように注意!
少し力を込めて回らなさそうならインパクトドライバーなどで外していきます。
電動工具がない場合こういった”叩いて回すタイプ”でも使えます。
3本のボルトが外せたら
カムチェーンスプロケットについてるボルトをカムシャフトに取り付けて引きに抜きます。
ロッカーアームを固定してるシャフトは裏側から押すか、シリンダーヘッドを何度か振ったら飛び出してくるので引き抜きます(左右2本とも)
ロッカーシャフトを引き抜くとロッカーアームが固定されずヘッド内で
”カラカラ”と動くので位置を変えながら抜き取ります(ロッカーアームは2本)
これが取り外したロッカーアームやシャフト、ボルト等
無くさないように保管しておきます。
次はバルブを外すための作業を行っていきます。
バルブの取り外し
バルブを取り外すためにはこの「バルブスプリングコンプレッサー」という工具を使います。
安物で精度が値段相応といったところですが作業には十分使えました。
写真のようにバルブを上下から挟み込むようにセットして
上の方を締め込みバルブを固定してるスプリングを縮めていきます。
バルブはコッターピンと呼ばれる半円状のパーツ2つで挟み込むように固定されているので
これが動いて外せるまでコンプレッサーを締めていきます。
コッターピンを外した後はコンプレッサーを外し、残りのスプリングやバルブなどを外します。
バルブをチェックしてみた結果
エキゾースト(マフラー)側のバルブが若干曲がってるのが確認できたので
これが圧縮できない原因ということがわかりました。
今後の解決方法としては
- バルブを新品へ交換
ということになるんですが、せっかくここまで分解してるということもあるので
バルブガイドも新品へ交換して擦り合わせも行おうと思います。
ただ、ガイドの入れ替え作業はガイド付近を高温に熱したり、
擦り合わせにしてもマニュアルに細かく角度が決められているので内燃機屋へ依頼しようと思います。
次回は内燃機屋へ依頼するための準備を行っていきます。
それでは今回はここまで!
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