【7選】バイクの冬季保管自宅とお店に任せる方法で気をつけること
バイクに乗り始めた頃や、沖縄のような年中バイクに乗れるような地域から引っ越した時など
「冬季保管の方法や気をつけることってなんだろう?」と
雪国のバイク冬季保管についてよく分からないと迷うこともあると思います。
そこで今回は実際に日本一周の途中、
北海道で1シーズン冬季保管したときの経験や教えてもらったことを元に
- 自宅でバイクを保管する時に注意する7つのこと
- お店に任せるときの注意点
- 実際にお店に冬季保管したときの話
についてお話ししていきます。
自宅でバイクを冬季保管するとき気をつける7つのこと
バイクを自宅で冬季保管するときのする7つのことは以下の通り
- ガソリンは満タンにする
- 燃料コックをOFFにする
- キャブレーター内を空にしておく
- センタースタンドを活用
- タイヤの空気圧は基準より少し高めに
- バッテリーは外して月1くらいで充電
- 任意保険の内容を変更
一つずつ詳しく見ていきましょう。
ガソリンは満タンにする(余裕があれば添加剤も入れる)
まずガソリンは満タンにしておきます。
これはタンク内に空気があった場合中で結露し、タンクがサビてしまうのを防ぐためです。
サビは放っておくとキャブレーターやインジェクション、フィルターの詰まりの原因になったり
エンジン内に入り込んでしまうと不具合の原因になる可能性があります。
お店に預ける時も注意書きに「ガソリンは満タンにしてください」とあるので
家で保管する時も必ず満タンにしておきましょう。
満タン時にフューエルワンなどの添加剤を入れておくことで「酸化」や「腐食」の防止にもなるので
余裕があれば入れておくといいですよ!
燃料コックをOFFにしておく
タンク内のガソリンが減ることを防ぐために
冬季保管するときはこの燃料コックを「OFF」へ切り替えておきましょう。
エンジンかけないならガソリンって減らないくない?
と思うかもしれませんが、
実はエンジンをかけなくてもガソリンって勝手に減っていくんです。
キャブ車はキャブレーター内のガソリンが揮発し減ると、その分を補充しようとタンクからガソリンが送られます。
これを繰り返すことで少しずつタンク内のガソリンが減っていってしまうんですね。
それを防ぐために燃料コックはOFFにしておく必要があります。
エストレヤのように負圧コックのバイクにはOFFがないので、そういう場合は「ON」か「RES」にしておけば大丈夫です。※絶対にPRIにはしないように。PRI(プライマリー)は強制的にガソリンを流すので間違ってPRIにして放置すると大変なことになります。
インジェクションには燃料コックがないので、冬季保管するとき特に何もしなくて大丈夫です。
キャブレーター内のガソリンを空にしておく
タンクを満タンにし、燃料コックもチェックしたらキャブレーター内のガソリンも抜いて空にしておきます。
キャブレーターにはドレンボルトと呼ばれる「フロート内のガソリンを抜き取るためのボルト」が高い確率であるので、これを緩めるだけでキャブレーター内のガソリンを抜き取ることができます。
キャブレーター内のガソリンを抜き取らず放置すると、中で劣化しキャブレーターのオーバーホールが必要な状態になってしまうことがあります。
自分でオーバーホールして掃除できるならいいですが、そういったことができない場合は抜き取っておいた方が無難です。
中には「1シーズンくらいキャブレーターの中にガソリン放置しても春先に何事もなくエンジンが始動した」という方もいるので、ここは人によって意見が分かれるようです。
もし迷ったら、バイクショップなどで相談するか友人などに聞いてみるといいですね!
センタースタンドやメンテナンススタンドを活用
保管中タイヤの変形を少しでも防ぐために
センタースタンドを使ってバイクを真っ直ぐ立てておきます。
冬季保管中はタイヤを使うことがないのでどうしてもタイヤの一部がずっと地面に接していることになりますよね。
重量のあるバイクをその一部の面で支えていると、バイクによってはタイヤそのものが変形してしまいライディングに影響が出てしまう可能性があります。
理想はメンテナンススタンドなどで前後を浮かし、できる限りタイヤを地面に触れさせないことですが、
住んでる場所によっては無理だったりするのでせめてセンタースタンドで立てるようにしましょう。
タイヤの空気圧は基準より少し高めに
タイヤの変形を防ぐための手段としてもう一つとして「空気圧の調整」があります。
冬季保管している間はタイヤの空気圧を基準より少し高めに入れておくことをオススメします。
「どのくらい高くしておけばいいのか?」については数値が決まってるわけではないので
入れたとしても基準の10%程度増に抑えておきましょう。
あまり入れすぎるとエアバルブが壊れたり、チューブが破裂したりするので注意してください。
といっても空気圧が減る頃は避けられないので定期的に空気圧をチェックして
たまにバイクを動かしてタイヤに接地面を変えるようにすることをおススメします。
冬季保管ではガソリンスタンドへ気軽に空気圧チェックなどに行けないので、
ポータブル空気入れや空気圧を計測できるツールなどを一つ持っておくと便利ですよ!
バッテリーは外して月1くらいで充電
長期間バイクに乗らないときバッテリーは取り外して屋内で保管し定期的に充電してあげましょう。
バイクなどに使われる鉛バッテリーは
過放電(放電しきってしまった状態)で置いておくと性能が著しく低下してしまいます。
一度でも性能が低下してしまったバッテリーはたとえ充電できたとしても元の性能に戻ることはないので
管理には注意が必要です。
バッテリーをダメにしてしまうと、交換や処分に手間がかかるので月一程度くらいでバッテリーを充電しておきましょう。
任意保険は内容を見直しで出費を抑える
冬季保管のように”長期的にバイクの乗らない場合”は任意保険の内容を見直して少しでも保険料を安くしておくことをオススメします。
ここでのポイントは
保険を”解約”してしまうとそれまでの等級や割引などがリセットされてしまうので、あくまで”補償内容を変更して保険料を下げる”
保険内容の見直しについては契約してる保険の代理店などに相談すると対応してもらいましょう!
お店で冬季保管するときの注意点
ここまで見てきて
「あれこれ準備するのはめんどうだな」
「屋根付きの場所がなくて野ざらしになるから不安」
という場合は、もう一つの保管方法として「お店の冬季お預かりサービス」を利用するという手段もあります。
僕も北海道で利用したサービスで、
「バイク販売店やレンタル会社などが有料で1シーズン(だいたい10月〜4月頃まで)の間、
お店でバイクを預かってくれる」というものです。
メリットとしては
- 定期的にエンジンをかけて状態を保ってくれる
- 屋内で保管してもらえる
- 防犯対策になる
- 点検・メンテナンスしてもらえる
※預ける期間、点検やメンテナンス内容はお店によって異なります。
※預ける時に修理して欲しい場所等を伝えると別途料金でやってくれるところもある
預ける時にはいくつか注意点があって
- 料金は基本前払い
- サイドバッグやリアボックスは事前に取り外しておく
- 改造車や輸入車によっては断られる
- 預かれる台数は限りがあるから事前確認が必要
特にサイドバッグやリアボックスなどをつけていると追加料金がかかったり、外すようにお願いされることもあるので、
預けるときは事前に外しておきましょう。
「自分であれこれ管理したりするのが苦手」「屋外で保管するのが不安」だったりするときは
お金がかかってしまいますが、こういった冬季お預かりサービスの利用もおススメします。
おわりに
最後に今回の記事をおさらいしていきましょう。
- ガソリンは満タン(余裕があれば添加剤も入れておくといい)
- 燃料コックはOFF(なければPRI以外)
- キャブレーター内も空にしておく
- センタースタンドやメンテナンススタンドを活用する
- タイヤの空気圧は基準より少し高めに(定期的にチェック)
- バッテリーは外して屋内で保管(月一程度で電圧チェック)
- 任意保険の内容を見直して保険料を下げて節約
他にもカバーをかけて保存するときは
- 「定期的にバイクカバーを干して中の湿気を取るようにする」
- 「湿気対策としてバイクにタオルや布団を巻いておく」
などがあります。
以上がバイクを自宅で冬季保管する方法とお店に任せるときの方法をご紹介しました。
乗らない間もしっかりメンテナンスしてあげることで春先気持ちよく乗り出せるので、
ちょっとめんどうかもしれませんがバイクのためにも行ってあげてくださいね!
それでは今回はここまで。
楽しいバイクライフを送りましょう!
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